ほんの偶然だった。
まだ幼い子供の、とても素直で全く遠慮の無い好奇心。
それが、そこまで辿り着いただけだった。
◇
◇
◇
◇
「ねー、おばあちゃん。
これ、なあに?」
自分の家の中とは違う間取り、その調度。
まずは自分の身長のままで、うろうろと眺めては覗き込み。
それからごそごそ…と潜り込んでみたり、椅子やテーブルによじ登ってもみて。
この前には着せ替えを楽しみつつ、クローゼットの探検。
今日は「雪崩」に遭いつつも、本棚の調査。
呼ばれてまず、目に入った部屋の惨状にあらまあ…と、苦笑交じりの軽い溜息。
その後で、ようやく孫娘の手に在るものを見て。
「本当に、いろんなものを見付け出すわねえ。貴女って」
そうして、今度こそ間違い無く笑ってみせる。
毎回毎回、どうしてこれほど色々なものに興味を持つのだろう…と。
全く…誰に似たのかしら?
「これは…結婚式の写真よ。
おじいちゃんと私の」
…そう言えば、昔にもこうやって。
同じように探し出された写真を開いて見せながら、同じような事を…言って教えたわねえ。
▲ |
<前頁
Last Update:20061018
Tatsuki Mima