写真:01

NovelTop | 第三艦橋Top

    ほんの偶然だった。
    まだ幼い子供の、とても素直で全く遠慮の無い好奇心。 それが、そこまで辿り着いただけだった。

        ◇     ◇     ◇     ◇

「ねー、おばあちゃん。 これ、なあに?」
    自分の家の中とは違う間取り、その調度。
    まずは自分の身長のままで、うろうろと眺めては覗き込み。 それからごそごそ…と潜り込んでみたり、椅子やテーブルによじ登ってもみて。
    この前には着せ替えを楽しみつつ、クローゼットの探検。 今日は「雪崩」に遭いつつも、本棚の調査。
    呼ばれてまず、目に入った部屋の惨状にあらまあ…と、苦笑交じりの軽い溜息。 その後で、ようやく孫娘の手に在るものを見て。
「本当に、いろんなものを見付け出すわねえ。貴女って」
そうして、今度こそ間違い無く笑ってみせる。
    毎回毎回、どうしてこれほど色々なものに興味を持つのだろう…と。 全く…誰に似たのかしら?
「これは…結婚式の写真よ。 おじいちゃんと私の」

    …そう言えば、昔にもこうやって。
    同じように探し出された写真を開いて見せながら、同じような事を…言って教えたわねえ。

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Last Update:20061018
Tatsuki Mima