何かの役には立つかなあ…って思って、こんな僕でも。
馬鹿…じゃないとは自分でも思うけど、そうかと言ってそんなに利口でも無いし。
身体は、まあ…丈夫な方だとは思ってるけど、運動神経良い訳じゃないし。
だから多分、敵を倒す…とかってのにはあんまり役に立たないと思うけど。
手先は器用な方なんだよね、割と。
細かい作業も嫌いじゃないし、機械とか突付くのも嫌いじゃない。
…ったら、修理とか整備の方かなあ。
まだ分からないけど…何か…でなら、役に立てるよね。多分。
皆、すごいなあ…というのが、訓練学校(ここ)の第一印象かな?
ああ…これって訓練学校じゃなくて「人間」の印象だね。
寮って、学年バラバラで8人が同室なんだよね。
人数分揃ってるのは、ベッドと小さいロッカーだけ。
だから、誰のベッドの上も「物置」みたいな感じ。
一応、机が1つだけ有るんだけど、誰かが使ってる所なんてまだ見た事無いなあ。
読むのも書くのも、皆ベッドの上でやってる…って、あんまり明るくないんだけど、視力落ちないのかなあ?
後、不眠症…っていうか、睡眠不足?
僕たちなんか入学したばっかりだから、まだ「朝起きて、夜眠れる」んだけど。
先輩たちって、夜中に戻って来たりもするし、逆にアラートで起きて出て行ったりもするし。
勿論、同じ部屋に居るから。
僕らみたいに関係無くても、否応無しに起こされちゃうし。
いや…起こされるだけの僕らは良いんだけど。
慣れたら、平気なのかな?
そういうの。
うん…やっぱり現代(いま)って、平和じゃないんだなあ…って。
僕みたいなのでも、訓練学校(ここ)に来ようって思うくらいなんだから…何を今更、分かり切ってる事なんだけど。
つくづく…ね、そう思っちゃったんだよ。
まだ学生なのに、ここまで実戦を意識した訓練してるって…卒業した後には、きちんとした訓練やってるような暇が無い…って事だよね?
つまり…そこまで、切羽詰ってるって事だよね?
僕だって、1年もしないで同じような訓練を始めて。
数年で卒業して…。
その時までに、役に立てるようになってるのかなあ…僕。
◇
◇
◇
◇
あ、憶えてる、憶えてる。目立ってたもんな〜、とにかく…小さくて。
悪いけどさぁ…俺、初めて相原見た時「小学生」かと思ったもんな。
だって、お前さ〜。
あの頃絶対、150無かっただろ?
有った?
まあ、どっちにしたって一番低かったよなあ。
間違いなく。
あれ、いつだったっけ?
秋…くらいだったかな?
地下都市って、年中ちょっと暑かったから季節感無かったけど。
フィールドワークで、俺と相原とが同じ組分けになった時が有っただろ?
そうそう、その時。
負傷者役が目隠しさせられた、あれ。
軽装備からフル装備訓練になったばっかりの頃でさぁ、キツかったよな〜。
…じゃなくて。
あの時にはもう、俺と同じくらいになってたよな。
確か。
俺、そんなに一気に背が伸びた記憶無いからさ〜。
ちょっと驚いたよな。
うん。
で、ころころ転ぶんだよ。
確かに、足元悪かったけどさ。
ホントに「見えなくて」手ぇ貸さないと歩けない負傷者役より、まだ転ぶんだもんな。
訊いたら、何だっけ?
脚が痛い…ってたっけ?
膝だった?
良いよ、どっちでも「脚」なのは間違ってないし。
正月前には、今の身長になってなかったか?
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Last Update : 20040113
Tatsuki Mima