Growing up:04

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    何かの役には立つかなあ…って思って、こんな僕でも。
    馬鹿…じゃないとは自分でも思うけど、そうかと言ってそんなに利口でも無いし。 身体は、まあ…丈夫な方だとは思ってるけど、運動神経良い訳じゃないし。
    だから多分、敵を倒す…とかってのにはあんまり役に立たないと思うけど。
    手先は器用な方なんだよね、割と。 細かい作業も嫌いじゃないし、機械とか突付くのも嫌いじゃない。
    …ったら、修理とか整備の方かなあ。 まだ分からないけど…何か…でなら、役に立てるよね。多分。

    皆、すごいなあ…というのが、訓練学校(ここ)の第一印象かな? ああ…これって訓練学校じゃなくて「人間」の印象だね。
    寮って、学年バラバラで8人が同室なんだよね。 人数分揃ってるのは、ベッドと小さいロッカーだけ。
    だから、誰のベッドの上も「物置」みたいな感じ。
    一応、机が1つだけ有るんだけど、誰かが使ってる所なんてまだ見た事無いなあ。 読むのも書くのも、皆ベッドの上でやってる…って、あんまり明るくないんだけど、視力落ちないのかなあ?
    後、不眠症…っていうか、睡眠不足?
    僕たちなんか入学したばっかりだから、まだ「朝起きて、夜眠れる」んだけど。 先輩たちって、夜中に戻って来たりもするし、逆にアラートで起きて出て行ったりもするし。
    勿論、同じ部屋に居るから。 僕らみたいに関係無くても、否応無しに起こされちゃうし。 いや…起こされるだけの僕らは良いんだけど。
    慣れたら、平気なのかな? そういうの。

    うん…やっぱり現代(いま)って、平和じゃないんだなあ…って。
    僕みたいなのでも、訓練学校(ここ)に来ようって思うくらいなんだから…何を今更、分かり切ってる事なんだけど。 つくづく…ね、そう思っちゃったんだよ。
    まだ学生なのに、ここまで実戦を意識した訓練してるって…卒業した後には、きちんとした訓練やってるような暇が無い…って事だよね?
    つまり…そこまで、切羽詰ってるって事だよね?

    僕だって、1年もしないで同じような訓練を始めて。 数年で卒業して…。
    その時までに、役に立てるようになってるのかなあ…僕。

        ◇     ◇     ◇     ◇

    あ、憶えてる、憶えてる。目立ってたもんな〜、とにかく…小さくて。
    悪いけどさぁ…俺、初めて相原見た時「小学生」かと思ったもんな。 だって、お前さ〜。 あの頃絶対、150無かっただろ?
    有った?
    まあ、どっちにしたって一番低かったよなあ。 間違いなく。

    あれ、いつだったっけ?
    秋…くらいだったかな? 地下都市って、年中ちょっと暑かったから季節感無かったけど。 フィールドワークで、俺と相原とが同じ組分けになった時が有っただろ?
    そうそう、その時。 負傷者役が目隠しさせられた、あれ。 軽装備からフル装備訓練になったばっかりの頃でさぁ、キツかったよな〜。
    …じゃなくて。
    あの時にはもう、俺と同じくらいになってたよな。 確か。
    俺、そんなに一気に背が伸びた記憶無いからさ〜。 ちょっと驚いたよな。 うん。

    で、ころころ転ぶんだよ。
    確かに、足元悪かったけどさ。 ホントに「見えなくて」手ぇ貸さないと歩けない負傷者役より、まだ転ぶんだもんな。
    訊いたら、何だっけ? 脚が痛い…ってたっけ?
    膝だった? 良いよ、どっちでも「脚」なのは間違ってないし。

    正月前には、今の身長になってなかったか?

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Last Update : 20040113
Tatsuki Mima