「生命が武器」とは。

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別に、特攻掛けて死ねとは言ってないだろう?
単に、古代が「生きる希望(雪)」を失ってただけだよな。

…ってか、そもそもその「雪の死」に問題有るし、この話。
婚約者の後を追って、ヤマトに勝手に乗り込んだ。 まあ…これは良いだろう。 逆に言えば、古代が勝手に「地球に置いてきた」だけなんだし。 ホントに好きな男なら、危険を承知で後くらい追い駆けるだろうし、そこまでの手を打たなかった古代も悪い。
最大の問題は、デスラー艦上の白兵戦時。 衛生兵は「後方」に居るもんです、ほぼ丸腰で「前線」に出るのがおかしい。 しかもこの「出撃」、最初は衛生兵としてかも知れないが、最後は「古代の婚約者」としてだし。
つまりね、女性兵士としてでも、衛生兵としてでもなく。 「恋する女」が、ただ「惚れた男」追っ駆けてるだけなので、困りもの。 で、挙句にミルに撃たれちゃうんだよ。
う〜ん…。 あそこで、古代がミルに撃たれて死んだとしても、それはそれで古代の「宿命」だしょ? つーか、白兵戦中に「周囲の状況」に気を配れないほど、デスラー(怪我人だが、取り敢えず敵)との会話に集中してるようじゃ、兵士・軍人としての適性に問題有るってば。
いや…あれだけ近くでミルが起き上がる気配に、古代もデスラーも気付いてないからな〜。 どっちも、適性が怪しいな(苦笑)。

…で、雪が撃たれた…と。 動かすな、古代。 まず「圧迫止血」を試みる、それが基本。
(左胸脇に古代の手が有るが、雪が撃たれたのはもちょっと下)
「大丈夫だ…。傷は…大丈夫だ…!」
それを言うなら「傷は浅い」…だ、ボケかましてるんじゃない。 そんなセリフでは励ましにならん、意識レベルの確認にしか役に立たんだろ。
実際には雪はかなり重症だった訳で、それは佐渡先生も既に認識してた事。 古代だって、雪の様子が尋常じゃないから、暗黙に分かってたはず。 …何で、第一艦橋に来させる訳?
佐渡先生が「本人の希望」を大事にしようと考えるくらい、もう「後がない」…というのも事実だろうが。 気が散って仕方ないだろう? 現に、雪が死んだ時。 土方艦長と島以外、自席離れてたやん。

さて、前置き長過ぎ(苦笑)だが、本題。
まず沖田艦長の言葉は、実言か虚言か? つまり、沖田艦長の幽霊(意識)か、古代の妄想か…って事だが。 それ以前に「前々艦長」に頼るなよ。現・艦長。 どっちにしても「古代がアブない」事には変わりないような気がする。
「生命は、どんなものにも勝てる武器だ。 生きている限りは、戦え。 どんなに不利・不可能だという状況でも、戦わねばならない時が有る。 ヤマトを信頼して、ヤマトの生命を活かせ」
…が、その沖田艦長の言葉の要約ですかね? んでも「死ね」とは言っとらんぞ?
あの、殆どの武器が使えない、古代を除いて生存者が18名しか居ない状況なら「ヤマトで特攻掛ける」ってのも、確かに選択肢の一つかも知れないが。 ヤマトは「航行可能」だったんだよ? 取り敢えず「地球に帰る」ってのも、選択肢だろ? 要するに、地球の降伏…ってのも選択肢だよね?

だって、相手はもう「白色彗星」ではなくなってるんだから、重力波で地球を「瞬殺」するのは不可能だし。 同じ理由で、彗星帝国側の「国力は落ちてる」んだから、無条件降伏を申し入れれば聞き受けられる可能性も低かないっしょ。
「永遠に」だって、一時完全に占領下だったやん。 地球上に「兵士・軍人」が残ってない訳じゃないっしょ? 地球上に、軍艦が一隻も残ってない訳でもないっしょ? 白色彗星が、真田さん・斎藤が動力室破壊して崩壊したのなら、巨大戦艦にだって同じ戦法が通じるはずやん。

冥王星で、古代守に「死ぬなよ…」と言った沖田艦長が、その弟に「ヤマトで特攻掛けて、死ね」とは言わんと思うのだよ。 美馬は。
「さらば」のこの状況と、冥王星戦線と引き較べたら、冥王星の方が「絶望的」だと思うけどね。 その状況で「死ね」と言わない人が、ここで「死ね」っつーかね?

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Last Update : 20031203
Tatsuki Mima