視聴者が酔うから(苦笑)。
もしかしたら、作ってる側もかな?
第三艦橋は、必要か?でもちょっと言い掛けてるが、宇宙には「上下」は無いのだ。
有るとしたら、あくまでも自分(の艦)を基準とした「相対的な位置」としてのみ。
なのに何故だか、敵は殆どヤマトの下方に展開しようとしないし、ヤマトもまず敵の下方に潜り込もうとはしない。
上方に展開する事は有るが、これは戦艦の戦法と言うよりは「艦載機(戦闘機)の戦法」だ。
丁度、水上艦同士が艦砲戦を行って、潜水艦ではないから水面下に潜れないか…のように。
そして艦載機でさえ、敵艦の下方に廻り込む事は殆どない。
そもそも、敵艦と対峙した時。
何故、ヤマトと敵艦の「上下軸」が同一なんだろうか?
ヤマトに対して敵艦が、左右どちらかに回転して(傾いて)いても当たり前だろうし。
あるいは逆さまでも、何ら問題ないはずだ。
ヤマト一隻に対して、敵は数に物を言わせて「包囲布陣」を取るが。
何故いつも、水平方向(二次元的)にしか包囲しないのか?
そして囲まれたヤマトは何故、上下方向に回避せず「正面突破」を選ぶのか?
別に、敵に対峙した時だけではない。
例えば、目の前に「宇宙気流」が「横たわっている」場合。
「迂回している時間は無い、突っ切るぞ」
確かに、移動距離的には「突っ切った」方が早いだろう。
だが、上下方向に迂回したところで、そんなに時間の差が出るものなのか?
この場合の「迂回」は間違いなく「上流、または下流」に向かっての迂回だ。
何故、そういう発想しか出て来ないのだろう?
製作者側から考えてみよう。
「戦艦大和」のディテールで、ヤマトが設計(設定)された以上。
その見た目は「宇宙船」というよりは、水上艦に限りなく近いものにならざるを得ない。
だから「戦艦大和」の喫水線より下には、魚雷程度の火器しかないのだ。
当時の知識でも、宇宙そのものに「上下の無い」事くらい、充分に分かっていたはずである。
…が、艦隊戦を行うとしたら、その艦隊は上下軸を揃えているだろう。
何故なら「人間と、艦」には上下が有るので、戦闘指揮も上下を踏まえて発せられるだろうからだ。
同じ指揮系統の中で、上下がバラバラでは如何にも指揮が取りにくい。
だが、それが敵味方で揃っている必要は無い。
指揮系統が違うからだ。
揃える必要も無い。
下方に「火器が無い」という弱点を抱えたヤマトが、敵を下方に迎えたとする。
射程外に逃げる…と言うのは論外として、ヤマトが反撃を行うには「ヤマトから見て、上方」に敵が位置すれば良い。
その時、どうするか?
そのままの体勢を維持しつつ、せっせと下方に沈んでいくのも手だ。
…が、一番簡単なのはヤマトが「左右どちらかに傾き、反転する」事だ。
ヤマトから見れば、下方に居た敵が左舷(または右舷)を廻って、上方に移動してくれた事と同じになる。
ただ、これは「視聴者の視点」ではどう表現すれば良いのか?
画面の中を、ヤマトを傾け反転に至らせるのは簡単だ。
だが、ここで、ヤマト乗員と視聴者の間で上下軸が狂う。
ヤマト乗員にとっては、ヤマト内部の上下は全く変わっていないのに。
視聴者には、ヤマトは「逆さま」にしか見えない。
ヤマト(と、その乗員)を主役に据えた以上、視聴者には「ヤマトに感情移入」してもらわなければならない。
逆さま(に見える)ヤマトの内部で、乗員が平気な顔をしていると困るのだ。
だから、ヤマトは敵と上下軸を揃えて戦う。
ヤマトが傾いたら、内部の床も傾き、物が転がって「落ちて」いく。
万が一、ヤマトが上下反転するような事が有れば、乗員は天井に叩き付けられなければならないのだ。
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Last Update : 20031201
Tatsuki Mima