島とテレサの場合、「刹那的」と「喪失感」。
他に較べて、とにかく時間的に切羽詰ってるのが特徴。
白色彗星が、テレザートを通過するコースを取って、地球に近付いて来ているのが絶対的な背景。
ヤマトの航路的には、一度わざわざ目の前まで行っておいて、そこから踵を返して逃げなきゃいけない。
白色彗星のスピードは生半可じゃないから、ワープ可能なヤマトでも結構キツい状態。
そういうのも、背景。
…で、テレザートに到着して、テレサに対面した段階で「あと4日」しかない訳だ。
ここまでの通信で、好意と恋情が育っていたとしても、それは愛情ではなかったはず。
実際に対面してから、ヤマトがテレザートを離れるまで…恐らく24時間も無いだろう。
2人が直接逢って話した時間は、恐らく…総計でも3〜4時間という所。
それなのに、一方は相手の為に故郷と任務と…近いうちの自分の生命を捨てようとするし。
残る一方は、相手の為に自分の惑星と…万が一に自分の生命を捨てようとする。
…これを刹那的と言わないで、何と言うんだ。
愛情が育つのも早ければ、それが途切れる(終わる、ではなく)のもやたらと早い。
島にしてみれば、その後の経緯は記憶に無いから、テレザートの爆発で途切れる。
それまでの時間は、対面してから3日と無い。
これは…如何にも短い。
テレサの方にしてみても、再会が叶った時には島の反応が殆ど無い状態。
一方的に心情を吐露するだけの時間なら、2人で居る意味は…多分、あまり無い。
喪失感の方は、最早言わずもがな。
愛しているという自分の感情の満足とか、愛されているという充足感とか…に浸っている時間より。
相手を失うかも知れない、もしくは実際に失った(と感じた)時間の方が長い。
そういうのも、全ては「縁」だから。
愛情を持つな、育てるな…と言えないのは重々承知の上。
「…別に、あんたら2人が愛し合わなくても良かったんじゃ…」
贔屓でなくとも、心情を考えてしまうと結構「見ていて、痛い」カップルである。
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Last Update : 20040316
Tatsuki Mima