XVII 星(THE STAR)
正位置の意味:希望が叶う・忠誠・インスピレーション・幸運
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理由は違えども、それぞれに滅びようとしていた、2つの惑星。
それぞれに生まれて、その遥かな距離に…出逢うはずなんて無かった。
術(すべ)を持ちながらも、その距離を越えようとはしない1人。
術を持たぬから、その距離が越えられようはずが無い1人。
それなのに、出逢った。
2人が出逢う事無く終わっていれば、自分が生まれる事なんて無かった。
その…在り得ないほどの、わずかな確率。
そんな確率の上に、今…生きている自分。
とても静かに、滅亡を受け容れようとしていた惑星(ほし)に、最後に生まれて。
滅亡に抗(あらが)おうと、足掻(あが)きを捨てられなかった惑星に今、生きて。
どちらも、私の惑星。
どちらも間違い無く、私の故郷。
その一方は、今は無く。
還る事なんて適わなくとも、それでも。
滅亡に向かう途(みち)の上で、出逢った2人。
同じ場所で、生まれた自分。
いずれは滅びてしまう事が、理(ことわり)なのだとしても。
滅びゆくものが、何も生(な)せないという事ではなく。
滅びゆくものからでも、続いていくものは在ると言う事。
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それが…私ならば。
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この生命は、有限。
いずれは、確かに終わっていく。
それも、理。
それでも…この生命は、きっと何処かに、誰かに繋がっていく。
自分を生み出した2人のように、いつか、誰かと出逢って。
信じられない距離さえも、跳び越えるかも知れない。
そんな、何処かで。
それも…きっと、理。
現在(いま)なんて、過去(むかし)と未来(これから)の中継点。
この生命なんて…きっと、後に続く誰かの為の踏み台。
それが、きっと…私の生まれたという事の意味。
※「永遠に」、もしくはそれ以降
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Last Update:20040727
Tatsuki Mima