Ordinary:01

NovelTop | 第三艦橋Top

    例によって、例の如く。 こういう事は、サーシャと相原の専売特許である。

    サーシャが司令本部と科学局担当ならば、相原の方は「元ヤマト乗員」というツテを辿ってそれ以上の広範囲。 3日も有れば、軽く太陽系内全域には広めてみせる。
    但し、島の場合。 官舎(いえ)が近い分だけ、サーシャから聞かされる事がどうしても多い。 そして、今回もそうだった。
「ねえ、ねえっ、島さん。 叔父さまが、ね〜?」
    …それは古代に起こった出来事と言うより、雪の方だろう…とも思ったが。 完全に間違っている訳でも無いから、それは黙っておいた。
    何より、サーシャがこうやって嬉々として報告してくる「めでたい話」だ。 それに、水を注すつもりも無くて。
    ただ、一つだけ。
「…で? 古代は?」
「叔父さま? えーと…何処かには航海(い)ると思うんだけど」
    訊いてみれば、まず軽く首を傾(かし)げて。 それから天井…も空も通り越した大気圏外を指差しながら、そう。

    帰還(もど)ってきたら生活行動範囲…以上の広範囲にまで、2人目の子供の生まれた事が知れ渡ってしまっているのか。
    そう考えてちょっと…かなり真剣に、友人に同情した島だった。

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Last Update:20060527
Tatsuki Mima